キャリア プログラミング

医者が今、プログラミングを学ぶべき3つの理由【時代遅れになる前に】

 

 

悩める医者「医者にプログラミングって関係あるの?プログラミングって今から勉強しても遅いかな?プログラミングってどうやって勉強すればいいのかな?」

 

 

こんなプログラミングに興味のある医師の皆様に向けた記事です。

 

医者とプログラミングは相性抜群です。興味があるなら今すぐ勉強を始めましょう。

 

※現在、医学生である皆様は医学生が今すぐプログラミングを学ぶべき3つの理由【部活じゃない】の記事をご覧ください。

 

私は今、外科の後期研修医をしています。

 

初期研修医の時にプログラミング言語pythonの勉強を始めました。今ではpythonを用いた臨床研究に挑戦したり、企業様のデータ分析の副業をしたり、競技プログラミングに挑戦したりしています。

 

今、第三次AIブームが来ていて、世間ではプログラミングの重要性が日々言われています。

 

しかし、皆様の周りを見てみるとどうでしょう。

 

医者でかつプログラミングに興味がある人は非常に少ないのではないでしょうか。

 

医者でプログラミングができる人材はまだまだ超希少です。

 

加えて、これから医師過剰時代が来ると言われています。

 

早ければ2024年には医師が過剰になるとも言われています。

 

流石にここまで早くないとはしても、急激な人口減少により医師過剰時代が来るのはほぼ試算上はほぼ確実です。

 

医者も新しいスキルを身につけなけば、最悪食いっぱぐれる時代がもうすぐそこに来ているのかもしれません。

 

私は初期研修医時代にプログラミングの勉強を始めました。

 

かなりスタートが早いと思うかもしれませんが、自分としては「もっと早く始めていれば・・・」と大きく後悔したのを覚えています。

 

もしプログラミングに興味があるなら、もし新しいスキルを身につけたいと思っているなら、今行動しましょう。

 

今回は、この記事を読んだ方の少しでも力になれるように、プログラミングに興味があったけど、行動できずに言い訳をして後回しにし続けたあの頃の自分に、今の自分からできるアドバイスをメッセージとしてこの記事残したいと思います。

 

医者が今プログラミングを学ぶべき3つの理由

 

 

「プログラミングなんて今更もう遅いでしょ」

 

そう思う医者の方も多いかもしれません。

 

それは全くの間違いです。

 

なぜならIoT(Internet of things)といった技術で取得できるデータがどんどん増えてくるからです。

 

IoTとはあらゆるものがインターネットに接続されることです。

 

例えば、ルンバなどの自動掃除機、餌がなくなったら自動で餌を補充する自動餌やり機などがIoTの例によく挙がります(IoT活用事例23選)。

 

医療分野でのIoTはIoMT(Internet of medical things)と呼ばれています。

 

例えば、家庭で図ったバイタルデータを自動で集積し蓄積する自動バイタル測定器、薬剤内服中に時間になると必要な薬剤だけが自動で出てくる服薬支援容器などがIoMTに当たります(医療とヘルスケアにおけるIoT事例20選)。

 

近い将来、あらゆるものにインターネットが繋がり、あらゆるデータが収集されるようになります。

 

バイタルデータはもちろんのこと、尿量、血糖値、心電図(不整脈など)、薬剤による副作用などなど。生活のあらゆるシーンのデータが蓄積されるようになります。

 

このデータを整形し、分析することで極めて正確な予測をするのがAIです。

 

今後はほとんど全ての最適解が、データ × AI で導き出されるようになる可能性があります。従来のガイドラインの多くが塗り替えられるかもしれません。

 

実際に後ほど紹介しますが、すでにデータ x AIが従来のガイドラインよりも優れた予測結果を出した事例はたくさんあります。

 

このように今後は今まで以上にプログラミング技術が必要な時代が来ます。

 

「もう遅い」ことは全くありません。

 

むしろ、今始めることができれば将来大きなアドバンテージになります。

 

今、義務教育でプログラミングが必須化していますよね。

 

もしかすると、これからは最低限のプログラミング技術・知識がない人はどんどん淘汰されるかもしれません。

 

そうならないためにも、「今」行動を起こすべきです。

 

将来プログラマーにならないという人でも、いやむしろそういう人にこそプログラミングスキルは大きな力があると思います。

 

なぜ私がここまでプログラミングをおすすめするのか、その理由を以下で掘り下げていきます。

 

医療とプログラミングの親和性が高い

 

医療とプログラミングは非常に相性がいいです。

 

画像 × AI、病理診断 × AI、内視鏡 × AIはもちろんのこと、日本でも治療アプリが保険適応となり多くの企業が開発に乗り出しています。

 

・医師が処方する保険適用「ニコチン依存症治療アプリ」など研究開発のCureAppが21億円調達

・性差を考慮した冠動脈疾患の診断支援アルゴリズム開発へ、ソフトバンクと国循

・NECが大腸前癌病変を検出するAIの販売開始

 

また多くの雑誌からAI関連の論文がpublishされています。中には従来のガイドラインを超える精度を出したと報告する論文も多数存在します。

 

AIで乳がんのリンパ節転移を予測するモデル構築(Breast Cancer)

大腸がんのマイクロサテライト不安定性を予測する機械学習アルゴリズム構築(Lancet Oncology)

AIシステムを利用したT1大腸がん・直腸がんのリンパ節転移予測(Gastroenterology)

 

このようにプログラミングと医療は非常に相性が良く、将来性がある分野です。しかし、医療者にはプログラミングに詳しい人が非常に少ないのが現状です。

 

まだまだ、圧倒的な希少人材ということです。

 

実際、多くの学会でもAI関連の話題が最近は必ず挙がります。

 

そして、多くの学会でAI関連の演題が受賞しているのを皆さんも目の当たりにしていると思います。

 

今がAIブームのピークではありません。まだまだ序章なんです。

 

このように、医療とプログラミングは非常に相性が良い分野です。プログラミング技術は一度身に着けてしまえば知識の維持は比較的容易です。

 

医者がプログラミング技術を身に着けるというのはこれからの社会を考えると極めて合理的だと思います。今のキャリアアップに繋がるだけでなく、将来のキャリアの選択肢が大きく広がります。

 

医者過剰時代が来ている

 

医者がプログラミングを学ぶべき2つ目の理由は、医者過剰時代が来ているからです。

 

これから、医者が余る時代が近い将来来ると言われています。

 

厚生労働省の試算では、早ければ2024年には医者の需要と供給が均衡に達し、その後は医者が余る時代が来ると言われています(Gem Med)。

 

2040年には約2万人ほどの医師が供給過剰状態になると試算されています。

 

メディアでは、「医者はオワコン」などと揶揄されることも増えてきています。

 

実際に、受験で医学部人気は次第に落ちてきているようです(灘高生が東大理3離れ 医学部志向に異変の兆し)。

 

個人的には、医者は食えなくなる時代は来ないと思っています。来るとしてもかなり先の話だと思います。

 

しかし、医者の給料が下がる、はかなり現実的だと思います。

 

なぜなら、医者の数が増加する上、日本の人口つまり全患者数は減少、さらに日本という国の財政圧迫により、医療費が削減される可能性があるからです。

 

患者が支払うお金は診療報酬によって決まっています。保険診療の値段というのは国が勝手に調整することができます。

 

国の財政が苦しくなれば、医療費を削減する方向に向かうのは必然です。

 

保険制度は崩壊はしないまでも、自己負担額が上がったりすることは十分考えられます。

 

人口減少で患者の総数自体が減る上、患者の病院受診回数は減り、結果的に病院の収益は少なくなる。

 

さらに医者の数も増加している。

 

一人当たりの取り分が少なくなることは十分あり得ます。

 

医者もただ病院で勤めて年次を重ねればいいという時代は終わり、自分の身の振り方をしっかりと考え、時には新しいスキルを身に着ける必要がある時代が来ていると思います。

 

そんな中、新しいスキルとしてプログラミングは非常に有益だと思います。

 

なぜなら、プログラミングが出来る医者として希少性が高まる上、プログラミングの副業で稼ぐこともできるからです。

 

医者としての給料が下がるなら、医者としての自分の希少性を保ちながら、プログラミングという成長産業の副業でお金を稼ごうということです。

 

プログラミングを学ぶことで、医者過剰時代に医者として生き抜く力、そしてお金を稼ぐ力、この両方をいっぺんに高めることができます。

 

実際、プログラミングで稼いでいる人は既にたくさんいます。

 

プログラミング言語にもよりますが、月100万円以上稼ぐ人もいます(プログラミング未経験者が月100万円稼ぐ過程を実況する!)。

 

医者 x プログラミングはプログラミング業界においても非常に希少です。

 

医療系の案件など、スキルと実績によっては非常に高単価な案件を受けることができるかもしれません。

 

そして、先述のように医療 x プログラミングは圧倒的な成長産業です。

 

今後どんどん医療系のプログラミング案件も増えていくと思います。

 

医者過剰時代が来ている、だからこそ、今プログラミングに学ぶことに大きな価値があります。

 

常に今がベストタイミング

 

医者が今プログラミングを学ぶべき3つ目の理由は、常に今この瞬間が学習を始めるベストタイミングだからです。

 

医師の皆様は忙しい日々を過ごされていると思います。

 

中には、何日も寝ていないなんてこともあるかと思います。

 

しかし、だからといって自分の成長を後回しにする理由にはなりません。

 

「今は家庭が忙しいから」、「今は仕事が忙しいから」、「この仕事が落ち着いたらにしよう」

 

このように後回しにしてしまうと、結局後になってもやらないことがほとんどです。私もたくさん後回しにした結果やらなかった経験があるので痛いほどわかります。

 

今やらないことは未来でもきっとやりません。

 

今は多くのプログラミングスクールが完全オンラインで自分の都合に合わせてカリキュラムを組めます。いつでもどこでもパソコンさえあれば勉強できます。

 

今の若い世代ではプログラミングが必修科目になります。小学校、中学校、高校と長い期間にわたってプログラミングを全員が勉強する時代になります(文部科学省HP

 

10年もすれば、私たちは最低限のプログラミング技術や知識を当たり前のように持った人達と一緒に働くことになります。

 

自ら行動を起こして学ばなければどんどん時代に置いて行かれてしまいます。

 

先述のようにプログラミングの需要はこれからも増え続けます。

 

「もう遅い」ことは全くありません。常に今がプログラミング学習を始める最適なタイミングです。

 

医者におすすめのプログラミング言語

 

プログラミングには100を超える言語が存在し、実際に何をやればいいのか悩むと思います。

 

まずはプログラミングを用いてどんなことがやりたいか、ざっくりと想像してみましょう。

 

やりたいことによって学ぶべき言語は異なります。

 

言語の下調べをせずに勉強をしてしまうと、気づいたら自分のやりたいことと全然違うことを勉強していたなんてことになってしまいます。

 

まずはそれぞれの言語についておおまかに理解しましょう。

 

Web系の仕事がしたい→HTMLやCSS、Javascript

アプリを作りたい→RubyやSwift

AIや機械学習がしたい→Python

統計に強くなりたい→R、Python

 

アプリを作りたいのであればSwiftやRubyが代表的です。Web系であればHTLM、CSSが鉄板です。

 

私は医療者であれば統計、AIや機械学習に強いpythonをダントツでおすすめします。

 

統計で代表的な言語にRがあります。Rももちろんおすすめです。しかし、Rは医療者で使える方が比較的多いので差別化を図るという意味でもpythonの方がおすすめです。

 

pythonを使える医療者は今とても少ないです。機械学習や画像認識など医療との親和性も非常に高く、周囲と圧倒的に差をつける事ができます。

 

単純にプログラミングに触れてみたい、プログラミングの副業で稼ぎたいという人はWeb系言語のHTML, CSS, Javascriptがおすすめです。

 

Web系言語は理解しやすい上、副業の案件も一番多いです。

 

参考までにプログラミング言語ごとの年収ランキングを紹介しておきます。おすすめのpythonは6位になっています。

 

順位 言語 平均年収
1位 JavaScript 663万
2位 SQL 657万
3位 C言語 650万
4位 R 650万
5位 VBA 611万
6位 python 608万

出典:日経XTech

 

医者がプログラミングを学ぶ具体的な学習法

 

それではどうやってプログラミングを学ぶのがいいでしょうか。

 

プログラミングの勉強方法は大まかに「独学」と「プログラミングスクール」の2つがあります。

 

個人的には医者の皆様はプログラミングスクールで学ぶことを圧倒的におすすめします。

 

なぜならプログラミングスクールで学ぶ方が圧倒的に効率が良いからです。独学はどうしても効率が悪くとてつもなく無駄な時間がかかります。

 

私自身が初期研修医になってからプログラミング学習を始めました。正直、とても効率が悪かったなと感じています。私は運よく、身近にプログラミングに詳しい人がいてわからないところなどはその人に質問できる環境でした。

 

しかし、周りに聞ける人がいなければプログラムのエラー1つを解決するのに何時間もかかったり、本当に無駄が多くなります。独学については、プログラミングの独学は難しいです【私の失敗談】で詳しく紹介しています。

 

プログラミングスクールのデメリットは金銭面だけです。しかし、医者の皆様にはお金よりも圧倒的に時間の方が価値が高いと思うのでプログラミングスクールを利用するのが絶対におすすめです。

 

プログラミングスクールに通う、といっても今は多くがオンライン完結型です。当直の時間や空き時間を利用して学ぶこともできます。

 

私が実際にプログラミングスクールの中の人に話を聞いたり自分でリサーチをして自身をもっておすすめできるプログラミングスクールをご紹介しておきます。

 

TechAcademy:オンラインで完結できます。カウンセリングは完全無料です。まず相談だけでもしてみましょう。 

侍エンジニア :安価で開始できます。自分でカリキュラムをカスタマイズすることができます。

 

今はプログラミングスクールが乱立しています。しかし、ぶっちゃけこの2つを抑えておけば問題ありません。

 

おすすめのプログラミングスクールに関しては、医者におすすめのプログラミングスクール2選【現役医師おすすめ】の記事で詳しく紹介しています。

 

※【追記】医学生におすすめのプログラミングスクール3選【現役医師解説】で紹介しているテックキャンプがオンライン完結型を始めたようです。

 

テックキャンプはスクールにも通うことができるプログラミングスクールで、比較的時間のある学生におすすめしていました。

 

オンライン完結型であれば忙しい医師の皆様にもおすすめできますので追記させて頂きます。

 

しかし、正直、スクールに一回でも通える人はスクールに通ってみることがおすすめです(テックキャンプはオンライン+スクールの併用もやっています)。

 

詳しくは医者におすすめのプログラミングスクール2選【現役医師おすすめ】の記事内で解説しています。

 

先日、Techacademyの人に個人的に話を聞く機会がありました。Techacademyには言語など別に様々なコースがあり、どれにすればいいか迷うと思います。

 

結論、個人的には医師の皆様にはAIコースが最も良いと思います。

 

自信がないという人は初めてのAIコースもおすすめです。しかし、個人的には今後スキルとして研究や副業で使うことを考えると、AIコースがやはり一番おすすめです。

>>TechAcademyのAIコースはこちら。

>>TechAcademyのはじめてのAIコースはこちら。

 

TechAcademyは現在(2022年2月)0円でTechAcademyを利用できる無料体験をやっているようです。1週間、Webアプリケーション(HTML、CSS、JavaScript)を勉強することができます。無料でプログラミングの勉強をすることができるのでとりあえず受講してプログラミングに触れてみるのがいいと思います。

>>TechAcademyの無料体験はこちら。

 

侍エンジニアは月額制度があり2980円という非常に安い金額でまず始めることができます。今は無料体験もやっているようなのでまずは試してみるのがいいでしょう。カウンセリングは無料なのでまず話を聞いてみるのもいいでしょう。

>>侍エンジニアの無料体験はこちら 

 

さいごに:行動するなら今です

 

医師がプログラミングスキルを身に着ければ超絶希少な人材になることができます。

 

この記事に出会えた方は本当にラッキーです。今すぐプログラミング学習を始めて周りと差をつけましょう。

 

医者におすすめのプログラミングスクール2選【現役医師おすすめ】の記事でプログラミングスクールに関してはより詳しく紹介していますので是非ご覧ください。

 

今回紹介したおすすめのプログラミングスクール

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