駆け出し研修医「毎日慣れない仕事、上級医に怒られてばかりで毎日つらい。日々我慢していたけど、もう本当に限界だ・・・」
こんな研修医の皆様に向けた記事です。
頑張りすぎは禁物です。自分を大切にできるのは自分だけです。
研修医、激務のイメージの代表格ともいえる仕事です。
研修医の労働環境に関する議論は以前から絶えません。
それほど研修医というのは昔から過重労働を強いられているということです。
最近は医師の働き方改革が進んでいます。
中には「今の研修医は楽をしすぎだ」「今の研修医は甘えている」という上級医も最近は増えているように感じます。
しかし、それでもなお研修医はつらいです。これは疑いようのない事実です。
研修医は初めての社会人経験であることがほとんどです。さらに様々な科をローテーションし環境に慣れたと思えばまた環境が変わってしまいます。上級医のキャラクターも様々で濃い人が多いです。
この様な記事にたどり着いた皆様は絶対に真面目で優秀な人です。
真面目な人ほど仕事がつらく思ってしまいますよね。決して自分を責めすぎないでください。
少し自己紹介をさせてください。
私は今、外科の後期研修医をしています。
初期研修は比較的忙しいと言われている病院で研修をしました。
私は要領が良い方ではないでの仕事覚えが悪く、失敗ばかりで何度も周囲に迷惑をかけてしましました。
研修医がつらい、やめたいと思ったことも何度もありました。
本当にやめるかすれすれの時も何度かありました。
今では無事、初期研修を終えて後期研修医として働いています。
この記事では私自身が研修医がつらい、やめたいと思った時に実際にして気持ちが楽になったことをご紹介します。
この記事を読んで、少しでも今つらい日々を送っている研修医の方々の力になれれば幸いです。
目次
研修医がつらいと感じて私がした４つのこと
何がつらいのか考える
まずは今、何がつらいのか考えてみましょう。
漠然としたつらい気持ちにはきっと原因があるはずです。
労働時間が長くてつらい、患者さんを持つ責任がつらい、上級医と合わなくてつらい、同期と自分を比べてしまってつらい、給料が少なくてつらい・・・。
一つだけでなく複数が合わさっていることもあると思います。
まずは自分の中でつらさの原因を見つけましょう。
原因がわかれば対策できることもあります。
すぐにできる対策としては、合わない上級医とは可能な限り接点を持たないようにする、同期は同期自分は自分と気持ちを割り切ってみる、などがあります。
また自分にとって何がつらいと思うのかがわかれば未来の選択を変えることができます。
労働時間が長くてつらいのであれば診療科選択の時は拘束時間ができるだけ短い科にしよう、患者さんを持つ責任がつらいのであれば医師をサポートするような診療科に進もう、給料が少ないのがつらいのであれば給料が高めの病院に勤めよう。
このように今の自分を気持ちをしっかりと分析して可能な限りで対策を考えてみましょう。
人生の幸福度を上げる意味で自分の中に芽生えた感情を分析することはとても大切です。
他人からどう見られるか、ではなくて自分自身の気持ちとまず真剣に向き合ってみましょう。
頑張りすぎないようにする
「今日も頑張ろう。」から、「今日も頑張りすぎないようにしよう。」と自分にかける言葉を変えてみましょう。
頑張りすぎないというのは簡単ではありません。
この記事に行きついているような真面目な研修医の皆様は、気が付くとつい頑張りすぎてしまっているものです。
日々「頑張りすぎないこと」を意識しましょう。
「あ、また私できないのに仕事引き受けちゃってる、これが私の悪い癖だな」と自分を客観視することができるようになります。
そして勇気を出してたまには断ってみましょう。
一度勇気を持って断ってみると、意外と他人は自分のことなんて気にしていないんだな、と気づくことができます。
良い人程断ることができないものです。勇気を出して一度、断るという経験をしてみましょう。
気持ちが楽になりますし、達成感で自分を少し好きになることができます。
また仕事に余計な労力をかけすぎないというのも大切です。
例えば、ローテーションしている科の抄読会や学会発表は要領をつかめばもっと早く終わらせることができます。
詳しくは【研修医】抄読会準備を最速で終わらせる方法【３ステップです】、【研修医】初めての学会発表準備の進め方【必見】で紹介しています。
医師のバイトを探してみる
医師免許が威力を発揮しだすのは、研修医が終わってからです。
なぜなら、医師免許が最大に威力を発揮するのは割の良いバイトをできるようになってからです。
研修医や勤務医の仕事よりも断然強度や疲労度が低い仕事であっても１日で10万円もらえる医師のバイトはたくさんあります。
一度も呼ばれずに一日座っているだけ、なんてことも普通にあります。
実際にエージェントなどに登録してみるとすぐに分かると思います。
研修医がつらくてつらくて仕方ない時は医者としてのバイトを調べてみましょう。
注意点として初期研修医はアルバイトが禁止されています。
ただし、実際にしなければエージェントに登録してアルバイト案件を物色するのは自由です。
「研修医が終わればこんなにいい思いができるんだ」「最悪、研修医が終わったらすぐ辞めても生活できそうだ」
と今のつらい日々に終わりの希望を見ることができます。
私自身、研修医がつらくなった時はよくエージェントのサイトを見てバイトを探し、「研修医だけでも終わるようにもう少しだけやってみよう」と何度も力をもらいました。
これ、本当に効果があります。
下世話ですが、「研修医さえ乗り越えれば、楽して生きていけるんだ」とものすごいパワーになりました。
エージェントに登録したり、バイトを探すのは無料で出来ます。研修医はアルバイト禁止なことがほとんどですが、探すだけなら全く問題ありません。
スポットバイトを探すのにおすすめなのは、民間医局、医師バイトドットコムです。
民間医局はレジナビやドクターズマガジンでなじみが深いかと思います。
民間医局はエージェントの中でも老舗であり、会員の方が開業したクリニックなどでのゆったりしたアルバイトも多いです。
医師バイトドットコムは個人的にはエージェントの中でも単発のアルバイトに強いイメージです。高単価で割りの良い案件が多い印象です。
個人的に、エージェントは複数登録しておくことをおすすめします。
なぜなら、エージェントAにある求人がエージェントBにはない、ということが普通にあるからです。
登録は無料です。必ず複数登録して比較しながら使うようにしましょう。
これらは研修医が終わってから絶対に使うことになるので登録だけでもしておいて損はありません。
今、つらい思いをしている研修医の方は是非試してみてください。
民間医局：レジナビやドクターズマガジンで有名。エージェントでも老舗。
医師バイトドットコム：スポット、定期、常勤どれも案件豊富。高単価の案件が多い。
転職サイトに登録する
個人的にはこれも効果がありました。
実際に転職するわけではなくとも転職サイトに登録したり、転職活動をするのは自由です。
Yotuberとして有名なサラタメさんやリベラルアーツ大学の両学長も動画内で仕事が嫌になった時、転職活動をしてみることをおすすめしています。
転職サイトに登録すると自分に合った求人が次々に届きます。
「こんな仕事もできるのか」「医者じゃなくても生きていける」
とかなり前向きになれます。
また逆に、「医者は恵まれているな、もう少しやってみよう」と思うような求人も多々あります。
「医者の仕事自体ががつらい、自分には向いていない」と思う人に特におすすめです。
自分が医者ではなくても生きていけることが実際に体感できます。
「本当に無理だと思ったらいつでも自分は辞めてやるぞ」
こう心の中で思って日々の仕事に取り組むだけで全然ストレスが軽減されます。
繰り返しになりますが、転職サイトに登録したり、転職活動をするだけなら無料で出来ますし、全くリスクはないです。
私自身、研修医の一番きついローテーション時、本当に無理かもしれないと思い、すがるような気持ちで転職サイトに登録してみました。
日々送られてくる求人を見るだけでも楽しいですし、何より本当に気持ちが楽になりました。
実際に私が登録したのは、マイナビジョブ20'sやJACリクルートメントです。
若手の転職に特化したサイトでいわゆるハイクラス転職と呼ばれる求人が多いです。
登録は無料ですし、実際に登録から現在まで害を感じたことはありません。
本当におすすめなので今つらい日々を過ごす研修医の方は是非試してみて下さい。
マイナビジョブ20's: 20～30歳代に強い。非公開・独占の求人が多い。
JACリクルートメント: 30～40歳代に強い。キャリア相談のみのOK。
最後に：自分を大切にできるのは自分だけ
私が実際試した４つのことを紹介しました。
しかし、どうしてもつらい時は一度休みましょう。
何を試しても本当につらい時は心が限界に来ている時です。
研修医を一度休んでもまた気が向いたら再開したり、病院を変えてもいいんです。
臨床医以外の道でも生きていく道はたくさんあります。
とにかく、他人からの目ではなく自分の軸で考えましょう。
自分を大切にできるのは自分だけです。
たまには一息ついて休憩も必要です。
一緒に、より良い人生を作っていきましょう。
