プログラミング

薬剤師がプログラミングを学ぶべき4つの理由【今行動すべき】

 

悩める薬剤師「最近プログラミングの話をよく聞くけど、薬剤師でもプログラミングは関係あるのかな?プログラミングは今から始めるのはもう遅いかな?プログラミングに興味があるんだけど、どうやって勉強したらいいのかな?」

 

 

 

こんな薬剤師の皆様に向けた記事です。

 

結論、薬剤師にとってプログラミングは超有益です。今すぐ始めた方がいいです。

 

薬剤師はこれから大量に余る時代が来ると言われています。

 

厚生労働省の予測では2045年には薬剤師が12.6万人過剰になるという衝撃の予測が出されています(薬剤師31万人 薬局6万店の大淘汰 DIAMOND ONLINE)。

 

人材過剰については薬剤師だけでなく、医師、看護師など医療職全体に言えることです。

 

私たち医療者にとっては目をふさぎたくなる事実です。しかし、客観的に見ると、数の大小はあれど薬剤師はじめ医療者が過剰になる未来は必ず来ることが予想できます。

 

「こんなにがんばって勉強して資格を取ったのに、あんまりだ!」

 

その気持ち、本当によくわかります。

 

しかし、事実はしっかりと受け止めて前に進むしかありません。

 

これからの時代、薬剤師を初め、医療者は資格だけに依存せず、自分で新しいスキルを身に着けていく必要があります。

 

私が未来に強い不安を感じて始めたのがプログラミングです。

 

今回は、薬剤師という最強の資格職の方々こそ、プログラミングを学ぶべき4つの理由を紹介します。

 

少し自己紹介をさせてください。

さとう

 

私は今、外科の後期研修医として働いています。

 

初期研修医の時にプログラミング言語pythonの勉強を始めました。今ではpythonを用いた臨床研究に挑戦したり競技プログラミングに挑戦したり副業で企業様のデータ分析をしたりしています。

 

プログラミングの勉強をはじめたのは、将来医者が余るという話を聞いて不安で仕方なくなったからです。

 

日々働いていると、医療業界とプログラミングは本当に相性が良いと日々痛感します。

 

私は、薬剤師さんこそプログラミングを学ぶべきだと思います。

 

これからの時代は日々の調剤業務などはもちろん、薬学研究にどんどんAIが導入されます。

 

「今さらプログラミングなんてもう遅い」

 

それは完全な間違いです。

 

私自身、社会に出てからプログラミングを学びはじめました。

 

もっと早くプログラミングの勉強をすればよかったと後悔する一方、先延ばしにせずにあの時勉強を始めて良かったと心から思っています。

 

過去を嘆くのではなく、今行動をおこしましょう。何か行動するのに遅すぎるなんてことはありません。

 

また自分たちの職業の需要がなくなっていくと煽られて心配になっている方も多いと思います。私もその一人です。

 

しかし、未来をどれだけ心配しても状況は何も変わりません。

 

私達にできることは、今、挑戦することだけです。

 

今回はこの記事が、読んで下さった薬剤師の皆様の一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。

 

薬剤師がプログラミングを学ぶべき4つの理由

 

私は今外科の後期研修医をしながら日々pythonを使った機械学習を学んでいます。

 

今回、なぜそんな私が薬剤師にプログラミングを勧めるのか。

 

とにかく医療業界とプログラミングは相性が抜群だからです。

 

そして今、あらゆる業界でIT人材の不足が嘆かれています。日本では2030年までに約79万人のIT人材が不足すると言われています(Wired Japan)。

 

中でも医療業界は日本だけでなく米国でも深刻なIT人材の不足が嘆かれています(米医療業界、IT人材不足が深刻)。

 

確かに、医療業界で働いていると周囲には機械が苦手な人が多いと思うのではないでしょうか。

 

医療業界はIT化の波に乗り遅れピンチにさらされているのです。

 

しかし、これは大きなチャンスです。

 

今、医療業界でプログラミングの知識、技術がある人の希少性はとてつもなく高いからです。

 

実際に学会などではAI関連の話題が受賞していることを目にすることが多くなりました。

 

ITスキルを持っている若手が出世していく姿も目にしました。

 

大きな時代の変換期には常にチャンスがあります。

 

また、今後最低限のプログラミング技術、IT知識がない人材はどんどん淘汰されていくことになるでしょう。

 

今、プログラミングを学び周囲と差をつけるか、行動せずに周囲に差をつけられてしまうか。今が転換期です。

 

今回はなぜ私が薬剤師の皆様にこれほどまでにプログラミング学習を推すのか。その理由を4つ掘り下げていきます。

 

今後もプログラミング需要が伸び続ける

 

先述のように、医療とプログラミングは非常に相性がいいです。

 

個別化医療、コストエフェクティブネスが重要視される今、AIを用いた薬剤の治療効果判定予測があらゆる領域で登場しています。

 

さらに新薬開発にもAI技術が次々と用いられています。

 

機械学習を用いてHPV治療薬のタンパク質相互作用を予測する (Scientific Report)

乳癌の治療薬反応性を機械学習で予測するNature Communication

 

研究や創薬だけではありません。

 

薬局業務自体にもAIが導入されています。

 

新生堂薬局、「未来型店舗」整備 AIロボットで効率化

AI活用で個人薬局を次世代化 画像認識生かし省力化、オンラインショップも

調剤業務から対人業務へーーAIで実現するさくら薬局のデジタル変革

 

「もうプログラミングブームは既に来ていてこれから勉強してももう遅いでしょ。」

 

そう思っている薬剤師の皆様、それは大きな間違いです。

 

医療界・薬学界でのプログラミング需要は向こう15年は確実に伸び続けます。

 

なぜならIoT(Internet of things)といった技術で取得できるデータがどんどん増えてくるからです。

 

今後はほとんど全ての最適解が、データ × AI で導き出されるようになる可能性があります。従来の薬剤ガイドラインの多くが塗り替えられるかもしれません。

 

このようにプログラミングと医療は非常に相性が良く、将来性がある分野です。しかし、医療者にはプログラミングに詳しい人が非常に少ないのが現状です。薬剤師がプログラミング技術を身につけることは合理的な判断だと思います。

 

副業で稼ぐことができる

 

プログラミングを学べば、副業で稼ぐことができます。

 

これからの社会で副業は全社会人の必須科目です。

 

薬剤師が過剰になると言われているこの先の世の中で今より収入が減るのはほぼ確定事項だと思います。

 

一方でワークライフバランスの重要性が叫ばれている今、本業の時間は短くなり、自由に使える時間が増えていくはずです。

 

副業は意識高い人がするもの、ではなく、ごく一般にするものに変わっていくと思います。

 

プログラミングは需要が高く、今も重要は増加傾向であり、副業も豊富です。

 

中には、プログラミングの副業で月100万円以上稼いでいるなんて人も普通にいます(プログラミング未経験者が月収100万円稼ぐまでの過程を実況する! きたらいふ)。

 

100万円はかなり難しいとしても月10万円、20万円は普通に稼げると思います。

 

下記で「資格 x プログラミングが最強」、という話をしますが、副業をするにも薬剤師という肩書は非常に強いです。

 

理由は単純で人材として希少だからです。

 

たとえば、製薬関係の企業のホームページ制作、薬剤データの分析、服薬管理のアプリ制作などは薬剤師としての知識が非常に重要です。

 

このような専門的な仕事はある意味独占することができます。

 

プログラミング副業の最大のメリットは、パソコン1台あればいつでもどこでも出来ることです。

 

本業の合間、夜の当番の空き時間、帰宅後、こんな隙間時間を使って副業ができます。

 

結婚、出産を機に在宅ワークをしたい女性などにもうってつけです。

 

副業で稼げるという点でもプログラミングは非常に有効なスキルです。

 

資格 x プログラミングが最強

 

「人材の価値は掛け算で決まる」

 

近年PRESIDENTを始め多くのメディアで取り上げられる内容です。

 

要は、一つの分野で10000分の1の人材になるのは極めて困難ですが、3つの分野で100人に1人の人材になることができれば10000分の1の人材になることができる、というキャリア論です。

 

薬剤師 x プログラミングはそれだけで超希少人材です。

 

薬剤師の皆様は薬剤師という資格を持っているだけで日本に30万人ほどしか存在しない貴重な人材です。

 

薬剤師免許がなければ調剤することができません。

 

「資格」というのは非常にわかりやすい大きな人材的価値です。

 

そこにプログラミングという技術があればさらに希少性が高まります。

 

薬剤師 x プログラミングの仕事は薬剤師免許があるだけではできません。さらにどんな天才プログラマーでも、薬学の知識がなければできない仕事です。

 

薬剤師資格とプログラミング技術の両方があって初めてできる仕事なんです。

 

これはものすごく競合の少ない領域です。

 

これだけプログラミングの重要性が叫ばれている今の世の中であっても、実際に、皆様の周りをにプログラミング技術を持っている薬剤師さんはまだほとんどいないでしょう。

 

薬剤師 x プログラミングは非常に将来性があり、極めて希少な人材であると言えるでしょう。

 

キャリアの幅が大きく広がる

 

薬剤師の皆様がプログラミング技術を習得すればキャリアの幅が大きく広がります。

 

今の勤務先にも必ずIT化の波が来ます。

 

その時あなたが先導すれば、職場での評価は間違いなく急上昇するはずです。

 

また今の職場以外でも活躍の場は広がります。

 

先述のように、今IT人材が大幅に不足しています。

 

GAFA3社が採用内定の理系日本人へ「年収6000万円」のオファー、「AI人材の争奪戦」にもあるように、優秀なAI人材には高額なオファーを出してでも欲しい、という企業が数多く存在します。

 

日本の製薬会社においても中外製薬などは既にAI人材の育成に大変注力しています。(中外製薬、データサイエンティスト内製に注力するワケ

 

少し勉強するとわかるかと思いますが、プログラミングには基本的に言語の壁がありません。

 

日本だけでなく世界中で通用する人材になるでしょう。

 

このように薬剤師がプログラミングを学ぶことでキャリアの幅が大きく広がります。

 

薬剤師が学ぶべきプログラミング言語

 

プログラミングには100を超える言語が存在し、実際に何をやればいいのか悩むと思います。

 

まずはプログラミングを用いてどんなことがやりたいか、ざっくりと想像してみましょう。

 

やりたいことによって学ぶべき言語は異なります。

 

言語の下調べをせずに勉強をしてしまうと、気づいたら自分のやりたいことと全然違うことを勉強していたなんてことになってしまいます。

 

まずはそれぞれの言語についておおまかに理解しましょう。

 

Web系の仕事がしたい→HTMLやCSS、Javascript

アプリを作りたい→RubyやSwift

AIや機械学習がしたい→Python

統計に強くなりたい→R、Python

 

アプリを作りたいのであればSwiftやRubyが代表的です。Web系であればHTLM、CSSが鉄板です。

 

特にやりたいことはないけど、とにかくプログラミングに触れてみたい、という方はWeb系言語(HTML, CSS, Javascript)がおすすめです。

 

プログラミングの入門言語であり、とっつきやすいです。

 

副業で稼ぎたいという人もWeb系言語(HTML, CSS, Javascript)がおすすめです。

 

Web系言語は副業の案件も多く、他の言語と比べて稼ぐのが簡単ですし、実際に副業のWebデザインで稼いでいる人はたくさんいます。

 

Web系の案件はおおよそ、1案件5万円~10万円が相場です。中には月に100万円稼いでいるような人もいます(デジハリONLINE

 

注意点として、HTML、CSSだけを極める、というのはおすすめしません。

 

なぜなら、HTML, CSSはとっつきやすい分、競合も多く、中々単価の高い仕事が受けにくいからです。

 

Web系であれば、必ず多少なりともJavascriptも習得しましょう。JavascriptはWebにダイナミックな動きを追加することができます。

 

HTML, CSSだけができるという人との大きな差別化になります。仕事の単価も高くなります。

 

は医療者で研究などにも使いたいという人には、統計、AIや機械学習に強いpythonをダントツでおすすめします。

 

統計で代表的な言語にRがあります。Rももちろんおすすめです。しかし、Rは医療者で使える方が比較的多いので差別化を図るという意味でもpythonの方がおすすめです。

 

pythonを使える医療者は今とても少ないです。機械学習などは医療との親和性も非常に高く、周囲と圧倒的に差をつける事ができます。

 

実際に化学療法の治療効果予測などはpythonでの機械学習を用いて行われています。

 

※一つ注意点としてニッチすぎる言語(C言語など)を勉強することはおすすめしません。それは需要が低く、労力が成果に直結しないからです。まずはどの分野であれメジャーどころの言語から学びましょう。

 

薬剤師のための超具体的なプログラミング勉強法

 

それではどうやってプログラミングを学ぶのがいいでしょうか。

 

勉強方法はざっくり分けると「独学」と「プログラミングスクール」の2つがあります。

 

個人的には今から働いている皆様が始めるのであればプログラミングスクールで学ぶことを圧倒的におすすめします。

 

なぜなら独学はどうしても効率が悪いからです。私自身が初期研修医になってからプログラミング学習を完全独学で始めました。正直、とても効率が悪かったなと感じています(詳しくはプログラミングの独学は難しいです【私の失敗談】で述べています)。

 

私が独学で挫折せずに学習を続けることができたのは、身近に質問できる先輩がいたからです。

 

皆様にはプログラミングスクールでプロの講師に質問できる環境で勉強することを強くおすすめします。

 

私も仕事が少し落ち着いた際には絶対にプログラミングスクールを利用することを決意しています。

 

プログラミングスクールに通う、といっても今は多くがオンライン完結型です。忙しく働く薬剤師の皆様や地方在住の皆様も問題なく勉強することができます。

 

費用はかかりますが、プログラミングスキルを身に着けてしまえばプログラミングスクール費用は簡単に取り戻すことができます。社会人の自己投資としてはコスパが良いと思います。

 

私が近い将来通うことを見据えてリサーチをした結果、候補にあげたプログラミングスクールをご紹介しておきます。

 

Techacademy:オンラインで完結できます。カウンセリングは完全無料です。まず相談だけしてみましょう。

テックキャンプ:スクールにも通うことが出来ます。 

侍エンジニア :安価で開始できます。自分でカリキュラムをカスタマイズすることができます。

 

単純に副業で稼ぎたい、という方には圧倒的にTechacademyのはじめての副業コースというのがおすすめです。

 

Web系言語(HTML, CSS, JavaScript)が勉強できます。勉強できるだけでなく、メンターがついて最初は一緒に副業に取り組んでくれます。

 

プログラミングの勉強、副業の案件獲得、副業の完了までメンターが付きっ切りで面倒を見てくれるようです。

 

副業は最初の1案件を受注するのが一番高いハードルです。

 

しかし、これなら安心して副業に取り組むことができます。

 

先日、Techacademyの内部の人に話を聞く機会があったのですが、今は受講生の半分以上がこのはじめての副業コースみたいです。

 

プログラミングを勉強して、なおかつ副業として稼ぎたいという方にはとてもおすすめです。

>>Techacademyのはじめての副業コースはこちら

 

個テックキャンプの教室がある4都市(東京、大阪、福岡、名古屋)に在住の方はスクールに行ってみるのもいいかと思います。テックキャンプでは無料カウンセリングをしています。まずは相談だけしてみるのがいいでしょう。

>>テックキャンプの無料カウンセリングはこちら。

 

通学時間や電車代がもったいないという方や地方在住の方はオンライン完結のTechAcademyが最もおすすめです。

 

TechAcademyは現在(2022年1月)0円でTechAcademyを利用できる無料体験をやっているようです。1週間、Webアプリケーション(HTML、CSS、JavaScript)を勉強することができます。無料でプログラミングの勉強をすることができるのでとりあえず受講してプログラミングに触れてみるのがいいと思います。

>>TechAcademyの無料体験はこちら。

 

侍エンジニアは月額制度があり2980円という非常に安い金額でまず始めることができます。今は無料体験もやっているようなのでまずは試してみるのがいいでしょう。カウンセリングは無料なのでまず話を聞いてみるのもいいでしょう。

>>侍エンジニアの無料体験はこちら 

 

もちろん独学も不可能ではありません。私個人は今のところ独学で勉強をしています。

 

独学でpython学習をした私が学習過程で本当に役立ったサイトや本はこちらの記事で紹介しています。

 

さいごに

 

 

私は今こそ、薬剤師さんだけでなく医療者がプログラミングを学ぶべきだと考えています(看護師がプログラミングを始めるべき3つの理由【今こそ】医学生が今すぐプログラミングを学ぶべき3つの理由【部活じゃない】)。

 

今の資格の価値がどれだけ落ちようとも、挑戦する人の未来は明るいはずです。

 

私も日々挑戦しています。是非一緒に挑戦して成長していきましょう。

 

今始めれば人生が変わります。

 

この記事に出会えたあなたは本当にラッキーです。今すぐプログラミング学習を始めて周りと差をつけましょう。

 

今回紹介したおすすめのプログラミングスクール

-プログラミング

© 2024 医者がプログラミングで世界を変える Powered by AFFINGER5