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医師が学ぶべきプログラミング言語【pythonです】【2021年度版】

プログラミングに興味がある医師・研修医・医学生「プログラミングに興味があって勉強しようと思っているけど、なんの言語を勉強すればいいかわからない。臨床の仕事に活かしたいんだけど、どの言語が良いんだろう。おすすめのプログラミング言語って何だろう、向き不向きとかあるのかな。。。」

 

こういった疑問にお答えします。

 

結論から言うと、医師が学ぶべきプログラミング言語はpython(パイソン)です。

 

今回はあくまで医療と親和性が高い言語、という意味でpythonをおすすめします。

 

しかし、実際には「おすすめの言語は目的によって異なる」というのが真の答えになります。

 

プログラミングはあくまで問題を解決するツールです。なのでプログラミングを用いて達成したい目的によって学ぶべきプログラミング言語は変わってきます。

 

「プログラミングになんとなく興味があり、どうせ勉強するなら、医療の現場でも役に立つ言語を勉強したい」

 

そういった方には間違いなくpythonをおすすめします。

 

少し自己紹介をさせてください。

さとう

 

私は今、外科の後期研修医をしています。

 

初期研修医の時にプログラミング言語pythonの勉強を始めました。今ではpythonを用いた臨床研究に挑戦したり競技プログラミングに挑戦したりしています。

 

私は臨床研究に用いたい、また私のプログラミングのメンターがpythonを臨床で使っていたこともあり、pythonを勉強しています。

 

今回はなぜpythonがおすすめなのか。また目的別にどのような言語を学ぶべきなのか。私の実体験も交えてご紹介していきます。

 

 

医師が学ぶべきプログラミング言語

 

 

今現場で働いている方々は医療の現場に次々とAIが参入していることを肌で実感されていると思います。

 

その中で実際にプログラミングに挑戦してみよう、と考える医師も実際私の周りにも多いです。

 

いざプログラミングを勉強してみようと思うと様々な壁にぶつかります。

 

必ずぶつかる最初の壁が、どの言語を勉強すれば良いのかわからない、です。

 

先ほども申し上げたようにプログラミングはあくまで問題解決のためのツールに過ぎません。

 

プログラミングはよく英語に例えられます。

 

たとえば、英語を勉強したいという人にもそれぞれそう思い立ったモチベーションがありますよね。

 

留学のためにTOEICでいい点数を取りたい、外国人とうまくコミュニケーションが取りたい・・・。

 

それぞれの目標によって取り組むべきことが異なります。TOEICでいい点数を取ることが目標であれば過去問を解きながら足りない部分を埋めるべきです。外国人とうまくコミュニケーションがとりたいのであればスピーキングとリスニングに特化し、オンライン英会話などで実践をたくさん積むべきです。

 

プログラミングも同じです。

 

解決したい問題、自分が取り組みたいことによって勉強するべき言語は変わってきます。

 

例えば、PubmedやGoogle ScholarなどでAIや機械学習に関する論文を読み、自分もAIや機械学習を用いた臨床研究に挑戦したいと考えたとします。

 

大腸がんのマイクロサテライト不安定性を予測する機械学習アルゴリズム構築(Lancet Oncology)Pubmedから検索。

 

AIで乳がんのリンパ節転移を予測するモデル構築(Breast Cancer)Pubmedから検索

 

AIシステムを利用したT1大腸がん・直腸がんのリンパ節転移予測(Gastroenterology)Pubmedから検索

 

その場合は機械学習やディープラーニングに強いpythonを勉強しましょう。

 

また、アプリを用いた治療の記事を読み、自分も将来アプリなどを介して治療介入をしてみたいと考えたとします。

 

CureAppのニコチン依存症治療アプリ、日本初の保険収載

 

CureAppが減酒支援アプリの共同研究

 

治療アプリに興味があるのであればJavaやRubyなどを学びましょう。

機械学習やディープラーニングで臨床研究がしたい → pythonやR

治療アプリを作りたい → JavaやRuby

このように学ぶべきプログラミング言語は目的によって変わります。

 

まずはプログラミングを学ぶ目的をはっきりさせましょう。

 

医師におすすめのプログラミング言語はpythonです。

 

「なんとなくプログラミングに興味があって勉強したい」

 

こういった方々にはpythonをおすすめします。

 

医療と最も相性が良いプログラミング言語がこのpythonだと思っています。

 

先述のような機械学習やディープラーニングを用いた臨床研究は勉強すれば誰でもパソコン一台で実装することができます。

 

pythonは機械学習やディープラーニングに長けており、今後迫りくるデータ社会で一層の活躍が期待され、将来性も申し分ないです。

 

pythonは国際的にも非常にシェアが高い言語です。

 

ソフトウェア品質の評価と追跡を手掛けるTIOBE Softwareは、2021年6月版の「TIOBEプログラミングコミュニティーインデックス」(通称「TIOBEインデックス」)を発表しています。

 

TIOBEインデックスは、プログラミング言語の人気を示すランキングで、同社が毎月更新しています。

 

https://www.tiobe.com/tiobe-index/ より引用

 

ご覧の通り、pythonは2位であり、さらに+1.2%と今でも伸びていることがわかります。対する1位のCは減少傾向であり、pythonが今世界的にも注目されている言語であることがわかります。

 

またpythonは他と比較し言語として非常にわかりやすく初心者向けであると言われています。

 

人気が高い分、学習のコンテンツや情報が多く日本語の情報も多く流通しています。

 

プログラミング言語は一つ習得すると他の言語の習得は最初より非常に楽です。英語とスペイン語のように基本の文法などが似通っている言語が多いからです。

 

このように様々な視点からこれからプログラミングを学ぶ医師や医学生にはまずはpythonから始めるのを最もおすすめします。

 

pythonを効率的に習得するコツ

 

今から未経験で始める方々には絶対にプログラミングスクールを利用することをおすすめします。

 

私自身は完全に独学で勉強をしました。しかり振り返ってみると圧倒的に効率が悪かったなと感じています。

 

私は身近にプログラミングの知識を持ったいわゆるメンターがいました。モチベーションが途切れそうな時や本当にわからないことがある時はその人に聞いてなんとか続けることができました。

 

非常に恵まれた環境だったなと思います。このサイトがプログラミングの勉強を始める方々のメンターのような存在になりたいと思っていますがまだまだ道半ばです。

 

なので、未経験の方、特に医学生の方々は絶対にプログラミングスクールを利用することをおすすめします

 

なぜなら、別の記事でも申し上げている通り、医師になると中々まとまった時間を確保したり、決まった時間にアポイントを取ることが難しくなります。

 

医学生の皆様も勉強に部活に日々お忙しいと思います。しかし、今が一番のチャンスだと思って是非プログラミングスクールに挑戦してほしいです。

 

もちろん、医師の方々にもまずはプログラミングスクールを利用することをおすすめします。

 

プログラミングは1つのスペルミスなどでエラーになります。そういったしょうもないミスを見つけるのに自分は何十時間も(何百時間にもなるかもしれません)時間を無駄にしてしまいました。

 

今はオンラインで完結できるものが多いです。チャットでプロの方に質問し放題な環境は本当に学習効率がいいと思います。

 

おすすめのプログラミングスクールについては医学生・医師におすすめのプログラミングスクール3選【無料あり】で詳しく紹介しているます。興味のある方は是非ご覧ください。

 

特にこだわりがなければプログラミングスクールはTechacademyがおすすめです。Youtuberで有名なマコなり社長が運営しているプログラミングスクールです。

 

TechAcademyは現在(2021年9月)0円でTechAcademyを利用できる無料体験をやっているようです。1週間、Webアプリケーション(HTML、CSS、JavaScript)を勉強することができます。無料でプログラミングの勉強をすることができるのでとりあえず受講してプログラミングに触れてみるのがいいと思います。

>>TechAcademyの無料体験はこちら。

 

また私が独学で勉強した際に使用した参考書などは機械学習python習得のためのおすすめ本5選で紹介しています。

 

さいごに:後はやるかやらないかです

 

 

「おすすめなプログラミング言語は何だろう・・・」と迷って調べるのは、準備運動でしかありません。

 

いくら情報を収集してもやらなければ時間の無駄です。

 

この記事を最後まで読んでくださるような方は真面目で優秀な方に違いありません。

 

今はプログラミングに関する情報も学習環境も整っています。

 

後はやるか、やらないかです。

 

まずは一歩でも行動に移しましょう。

 

 

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